←back安倍の大滝FALL100(b)up(u)next見神の滝(n)→
ツーリング
静岡県〜山梨県

安倍峠

2003.11.02(日)  眺めが良い 道 湯 滝

山梨県 身延町と、静岡県 安倍奥をむすぶ、安倍峠を越える林道は、昔から、と〜ても興味がある道であった。でも昔は未舗装という事だった。それがほとんど舗装されていると数年前聞いて、ど〜しても行ってみたいと思っていた。ようやく希望がかなって行ってきたのでご報告&ご紹介のページを作る。

 
紅葉と富士山
紅葉のむこうに富士山

安倍峠を越える道は、山梨県の身延町の国道52の「大城入口」信号から入り、静岡県安倍奥、県道29の終点、梅ヶ島温泉をむすぶ、約26kmの林道+県道(山梨側、途中まで県道808、途中から安倍峠をはさんで静岡へは梅ヶ島林道)。

山間部の県境を越えるルートとしては、「安倍峠」と「井川雨畑林道」があるが、後者はもっと距離が長い上に、明らかにダートが残っている。現在、オンロードバイクで越えることができるのは、たぶん安倍峠だけであろう 。(でも後者も舗装工事が進んでいるようなので、もしかしたら数年後通れるようになるかもしれない。)

さて、私が通ったのは、ちょうど紅葉が良い季節だった。秋晴れにも恵まれ、時間も早かったので、素晴らしい展望を満喫することができた。

静岡側、滝
静岡側。道中、滝が見えた。

みどころとしては、山梨側で随所から眺めることができる富士山である。

標高低いところではかなり高い位置に見える富士山だが、上り詰めていくと、富士山と対等に向き合っているような錯覚をおぼえる。そして富士山と同じ高さから周りの山脈を見下ろす事ができてしまう・・・。これはかなり壮観だった。

紅葉も良い。紅葉越しの富士山という、絵のような写真が撮れる。

静岡側では山間部の展望がよく、紅葉の当日は、まるで絵の具をひっくり返したような、赤・黄・緑の、色とりどりの世界

安倍峠の美しさは筆舌に尽くしがたいものがあった。

私は、安倍峠は、ただ単に峠を越えて静岡へ抜けるための道とだけ捉えていたため、こんなに美しい景色を堪能できる道だとは知らず、驚きと感動の連続だった。

このページのトップへ(t) ↑
 

さてさて、注目の道路状況

 「山梨側が長くて、静岡側が短い。」
 「山梨側が荒れ気味で、静岡側が綺麗。」

簡単に言うと、そういう事。いちおう全線、舗装有り。道幅狭く、U字コーナーが多く、勾配のある道路だ。

路面と道幅
県境付近。山梨側。
写真ではぶっとんでしまったけど、
この空には 富士山が、ぽっかり。

山梨側の道路に言える事は、細くてウェット。…ウェットなのは、山梨側が北斜面という事になってしまうからだろう。雨は降らなかった筈なのにシッカリ濡れた道路中央には所により緑のコケまで生えていた。季節がら、濡れ落ち葉もたくさん地面に貼り付いていた。そして、舗装はあるけど全体的に荒れ気味で、小石(たまに大石)や砂浮きは当たり前道幅も狭くて、対向車線の区別などある筈もなく、到底走りを楽しめる道ではない。慎重に走らねばならない部分が多いため、実際の距離以上の距離感がある。

あと難点は、交通量がある。ちょうど紅葉最盛期だったためかもしれないが、通行する車も多いけど、随所、展望の開ける場所では必ずと言ってよいほど駐車車両が何台か停まっており、観光客やカメラマンがウロウロしていた。

駐車車両はさすがに通行の妨げにはならないように停まっているけれど、・・・まぁそういう場所は、自分も景色を眺めつつ、徐行、あるいは自分もバイクを停めて観光客またはカメラマンに参加するという事になる。という訳で、素通りはもったいないしで、やっぱり時間がかかる峠だと言える。

ちょうど山梨側では道路工事中で、「10/30-11/20の平日は1回約1時間半程度の通行止めを日に4回」という内容の看板があった。当日は日曜だったので、通行止めは無かったが、山梨側で勾配のある未舗装部分が50mくらいあった(あるいは舗装があったかもしれないけど、未舗装と感じられるくらい荒れていた)。でも、ここは工事中という事なので“移動性”の道路状況であろう。でも山梨側では今回に限らず、工事が多いようなので、通行の可否は事前に確認した方が良いかもしれない。

県境には開通の碑があるが、小さいし、気をつけていないと通り過ぎてしまうと思われる。静岡県側は明らかに舗装が良くなる。路面もドライ。でも勾配は、たぶん静岡側の方が急だと思われる。

途中休憩所らしい休憩所は見当たらなかった。景色の良いところなら、ちょっと道幅があって、路上に停められるようになっている、というのがほとんどの場所のパターンだった。

このページのトップへ(t) ↑
 

ちなみに当日は1台のハーレーとすれ違い、1台のアメリカンとしばらく同じ進行方向へ走った。我々といえばCBR900RRほかオンロード計3台だったし、オンロードバイクでも通行は充分可能な道だった。

荒れた道は下りよりも登りの方が怖くないのと、登るにつれて景色が良くなるというのと、静岡側は、絶対的な距離が短い+路面が良いという事と、個人的には山梨側から登っていく方がお薦めだ。

この道は冬期閉鎖。標高が高いため、悪天候も、厳しそうだなー。推測だけど。濃い霧とか、出そう。風も強いかも。…パス路としては有効な(というかこれしか無い)道だけど、天気が悪いと展望も開けないだろうし、長くて辛いだけの峠越えになりそう。

・・・そういう場合は最初からあきらめて、海辺の東名高速で静岡に入るというのも一つの選択であろう。

このページのトップへ(t) ↑
 
←back安倍の大滝FALL100(b)up(u)next見神の滝(n)→
HOME2003目次> 安倍峠