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山梨・静岡県

富士山 お中道 大沢崩れ

2002.03.21(祭)  初級向け  徒歩4時間  標高約2800m  眺望良し 立ち寄り湯
お中道から富士山頂を望む
五合目付近から富士の頂上

データ

御中道(おちゅうどう)」とは、「富士山中腹の標高2300〜2800mを通って一周する約25kmの小径」。 現在は大沢崩れの崩壊が進み、一周できない。

シャクナゲが綺麗な7月中旬から8月上旬が、もっともお薦め。 ちょうど森林限界線にあたるため、植物や風景が変化に富んでおり飽きない。 アップダウンは少ない。との事前情報。

今回の予定は、スバルラインの五合目より、御庭経由、大沢崩れの見える見晴台まで歩いて折り返し、 御庭から奥庭へ。という、徒歩4時間初級向けコース。せっかく富士山まで行くなら、ぜひ、温泉も入りたいな〜

 
しゃくなげの花、たくさん
しゃくなげの花

アプローチ

ちなみに新宿→河口湖の場合、電車利用より高速バス利用が安くて速い。ただし、始発がそんなに早くないのと、渋滞で所要時間の目処が立たないのが痛い。 新宿→五合目直通のバスもあるのだが、始発でも到着予定時刻が10時10分だ(着くとも思えない・・)。

電車で計算するも、参加者の顔ぶれから言って、富士山五合目10時半スタートが精一杯。
「徒歩4時間は6時間はかかる」というくらいは私も覚えた(^^;)、日帰りだと、温泉は絶対無理だ。

という訳で、直前になって結局、前日夕刻出発に決めた! 夕方の下り線の高速バスで渋滞知らずで河口湖入り+ユースホステル素泊まり+朝一の登山バスで五合目へ、そうすれば8時15分スタートだっ!

▼ 高速バス・・・照会から予約まで。(結構混んでる。予約は早めが、吉。)
ハイウェイバスドットコム

▼ 富士急行・・・登山バス情報
富士急行

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7月27日(土)

18時頃の高速バス乗車。車中で新宿で買った駅弁の夕食を食べ、ほぼ定刻の20時頃河口湖駅に降り立つ。YH(ユースホステル)までは歩ける距離だけど、真っ暗で道を探せそうもなかったのでタクシー利用。布団しいて、シャワーして、花火して、ビール飲んで、夜のうちに会計も済ませ、とっととベッドに入る。しかし・・・エアコンが無い。窓もドアも全開で寝るが、風が通らず、暑くてよく眠れなかった・・・

7月28日(日)

早起きして、6時過ぎにYHを出発。徒歩で河口湖駅へ向かう。途中のコンビニで、朝ごはん と 昼ごはん を買い込む。 駅までは10分くらいで、本当に近かった。6時半頃にはバス停に一番のりして、朝ごはんを広げる。水筒にも、水を、満たす。

記念写真 河口湖YH前

朝一の登山バスは、河口湖駅 07:20発。ちなみに登山バスは、予約制は無い普通の乗り合いだ。一時間くらい山道を登るのに、みんな座れるのかな??ぜったい座らないとヤダと思って早く出た訳だが早すぎた。(^^;)

往復の人は必ず駅窓口で往復切符を買うべし。片道1700円が往復切符2000円と、凄まじくお得。 そしてバス停に実際人が集まり始めたのは7時過ぎてから。結局座席に余裕ある状態で出発。 五合目では雲上からの眺めとなるのだが、当日はあいにく少々ガスっており、麓が見渡せなかったのが残念。

08:05 予定より早くバス到着。小御岳神社にお参り、トイレ

 
お中道、序盤
歩き始めの歩きやすい道

08:35 出発。歩き始め早々、綺麗なしゃくなげが迎えてくれて、感激。 評判(?)どおり、ほとんどアップダウン無し、広くて歩きやすい道が続く。(・・・ずっとこの調子だと信じていた。)

途中から左手の展望も開けて、赤い軽石に、這うように生える植物の向こうに富士の山頂が拝める(最初の写真)。 そのスケールに、富士山に来た事を実感する。嬉しい。

大沢崩れ入口
ここが大沢崩れ入口

ところで想像より暑かった。標高2400mという事で油断していたが日差しが強烈。帽子必須。

途中軽く休憩を2回挟み(御庭は?歩いているうちに、眺めてしまったらしい。。帰りにシッカリ見よう)、 大沢崩れ入口(道標だけで、道は見当たらない・・・と、思っていた)を通り過ぎ、奥庭への看板も確認して・・・ 林道のような道を下りる。車が居た。お。これは林道だ。道あってるの??

林道より、御中道入口
林道。お中道入口

09:50 「御中道入口」という道しるべ(写真左端)がそこに。 を。これを行くの?ここからは、木の根の張ったちょっと歩きにくい細い道の・・・「登山道」って言わない?これ? 誰だ、アップダウンはほとんど無いなんて言ったのは。 という訳でここからは展望もきかず、林の中を歩く。

ここではすっかり天気が曇り、霧も少々出る。 林の中を歩き、荒涼たる沢を渡り、・・その繰り返し。

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足場悪い場所も
こんな所も通る。

10:22 「滑沢」・・林から抜け、展望が開ける・・筈が、霧で展望は無し。 その後も時に、手を使わなければならない危険な場所も通る。そして・・無いと思っていたアップダウンは、在る。 たしかに、普通の「山登り」に比べれば楽と思うけど、軽く息が上がり、しっかり体温まるくらいは、 アップダウンがあるのだ。

シャクナゲの花は、道中、何度も現れ、私たちを楽しませてくれる。 そして、ここいら辺では高山植物・・普段見た事が無い花達が、代わる代わる現れてくれて、嬉しい。

お助け小屋 近くにトイレも有り
お助け小屋

11:05 ほぼ終点のお助け小屋(閉鎖中)に到着。曇り。 そこからものの5分、少し急な下りを少しだけ下りれば、大沢崩れの見晴台。 だが、霧のため、ほとんど見えなかった〜っ!!!ぼんやりは見えたが・・・ぼんやりだったっ。 悔し〜い〜〜(T_T)

お助け小屋に戻り、昼食タイム。買ってきたコンビニオムスビを頬張る。 霧雨・・・というか、小雨まで降ってきた。でも、小雨で済んだので、不幸中の幸いか。

トイレあり。ハエがいっぱい、居た〜〜〜っと、子供達が騒いでいた。(私は寄っていない。)

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かわいい花たち
帰り道、出てすぐの山道
登りだ。

12:05 ここからは戻り道。周辺の可愛い花をカメラに収めようと、一足先に歩き出す。

実は私、夏風邪の微熱状態で来てしまった。なめていた(==;)。 この時点で少し頭が痛くて辛くて、一足先に出てきたのは、ゆーっくり歩こうと思って・・・という意図もあった。 しかし後で聞いたところ、ダンナ様も、ゆうべエアコンが無く風通しもイマイチだったYHで安眠できず寝不足状態、 健康かと思っていた他の参加者も空気薄いのか?飛ばすと辛い、との話で・・・なんだ、みんな辛かったの?

「誰だ〜アップダウン無いって言ったのは〜」と、みんなでひたすらぼやきながら歩く、少々厳しい道中であった・・・。

滑沢
滑沢

12:50 「滑沢」。帰りは、晴れていてくれた。10分ほど、景色を眺めながら休憩。 その後、曇りと晴れを繰り返すが、だんだん晴れが増えてくる。 曇り、霧、雨は、大沢崩れ方面だけだったのかなぁ。

13:20 林道の「お中道入口」に、到着。往きよりは短く感じる。

林道の「お中道入口」に下りてくる手前で、ちょっとした分岐の目印リボンがあり、右方面への道があったような気がした。 そして、13:25 「大沢崩れ入口」 あっ!往きには気がつかなかったが、そこにさっきから要所要所に縛ってある、 ピンクの目印のリボンがっ!!よく見たら・・・ここから入って行けたんだ!

ガイドブックにも「注意!分岐わかりずらい」って書いてある。そしてご丁寧に「ここが分岐」の写真までも載っていた・・。 失敗した。ここから入るのが正しい道だったのだ。往復とも、ちょっと余計に歩いてしまった勘定である。もし今度行く方、「大沢崩れ入口」の写真を、目に焼き付けて・・・。

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御庭で。これは、マツの実?
松の実みたいなの。ピンク。

13:30〜45 御庭で休憩、作戦会議。予定ルートではここから奥庭へ向きを変えるのだが、 奥庭まで行って見物した場合の所要時間は、小一時間。 ここから、奥庭へ行かず、五合目に戻った場合の徒歩も小一時間だ。

予定ルートは奥庭が終点で、奥庭から五合目まではバスで戻る事になっていたが、都合よくバス、来るだろうか。 それに五合目でお土産も見たいし、アイスコーヒーも飲みたいし、そしてとっとと下山して、温泉へ・・・

弱っていた我々は今回は、奥庭はあきらめて、五合目への戻り道のルートをとった。

もしも今度の機会があったなら、「往きに五合目まで行かず手前の奥庭で下車して奥庭観光してから御庭に入り、 そして大沢崩れへ向かうお中道へ。そして帰りには五合目まで徒歩。」これだっ!

富士の稜線・・・Bigすぎ
富士の稜線

五合目へは、最初の広くて平らな道。そして天気もだいぶ良くなって、景色も楽しめた。 目の前に、大きな大きな、富士山の稜線が望める。 カメラを構えるが、景色がBigすぎて、ぜんぜん収まらなかった。

14:25 五合目到着、ゴール!
お疲れ様でした〜っ(><)

五合目に戻った頃、朝よりもっと雲に覆われ下界は全く見えなかった。駆け足で、買い物と、トイレ。 水筒の水は、800cc 空っぽに。

14:50 バス出発。霧のスバルラインを下り、河口湖駅に戻ったのは、15:30過ぎだった。

河口湖畔まで足を伸ばし、温泉。行きはバスを利用したが帰りは、都合よい便が無く、徒歩。早足で15分かかる。しかも少し登り坂。汗かいちゃった。駅前にも入浴施設はあるので、そこで済ませるべきだった。駅前で夕食を食べて、帰路へ。

帰りのバスは18:20発。 少しは混雑も落ち着いた頃かと思ったが、しっかり帰りの高速は渋滞に巻き込まれ、所要約2時間のところ3時間かかった。 新宿には21:30頃到着。

ところで、ハイウェイバス富士五湖線は、トイレが無い。そしてトイレ休憩も無い。 運転手さんが「新宿到着は、1〜2時間遅れる見込み」と言っていたので、4時間の車内缶詰を覚悟した。 温泉後心置きなくビールを飲む事ができないのだ!

もしも次の機会があるなら、少々金かかっても、帰りは電車が良いなぁ・・・。


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● 今回の教訓

徒歩4時間は、なめたらあかん。コンディション整えて出かけましょう。

 

会計データ

大人一人 15,000円

(内訳)
高速バス往復 3400円、登山バス往復(割引) 2000円、
YH素泊まり 3860円、温泉入浴 900円、ご飯4食分 4000円

 

参考資料:昭文社 関東周辺ハイキング

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