さて、くろくまの滝の駐車場で見た、案内板をもう一度。
周りを一周できる遊歩道があるなんて、初耳だった。第二の滝、第三の滝なんてのもあるぞ。こうして眺めたところ、くろくまの滝までが15分であれば、これを一周するのに1時間あれば足りそうだ。と、踏んだのだが・・・。
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第2の滝入口 |
くろくまの滝を充分堪能した我々は、次は第二、第三の滝へ向かう事にした。(くろくまの滝までは前章参照。)
さっき、第二の滝への分かれ道、見ながら来たよね、とちょっとだけ戻る。「第二の滝まで650m」の道標。そこには小さな貼り紙が。遊歩道一部破損で通り抜け不可らしい。つまり周回はできず、ここに戻ってくるらしいのだ。でも滝はいちおう見られるのか?? ちょっとよくわからないけど・・・、まぁまた案内出るでしょう、と思い、安易に第2の滝への階段を登りはじめた。
安易であった。
なんとこの先、まさかのほとんど全部階段であった。けっこう角度もある登り。とりあえず一つ階段をクリアすると、視界にまた次の階段が現れる。そんな最悪パターンの繰り返しだ。いったいいくつ階段が。
急な階段が、次から次へと続く (写真は下り) |
「駐車場〜くろくまの滝」区間とは、景色が、雰囲気が、疲労が、まったく違う。これはお散歩じゃなくって、山登りである。心の準備も無かったので、ダメージは倍である・・・。
途中、木のスキマから滝らしきものが見えるが、くろくまの滝の滝見広場というやつだろうか???広場でもなければ案内板も無い。そして、「うそだろー」と言いながら、階段は続く。
さて?分かれ道になった。右への急な下りの階段と左へのゆるい下り。右は滝の気配。・・・第三の滝か??と思うも案内板も無い(滝な保証は無い)。この急な下り階段を、下りたらまた登らねばならない。・・・。黙ってとりあえず左を選択。だがまた、階段と斜面のupとdownが続くのだった。下るたびに頭をよぎるのは(この先通り抜け不能。下れば登らねばならない。)。
そしてまたスキマから滝らしきものが見えるが、さっき階段中腹?から見えたものとあんまり違うように見えない。回り込んでいたし・・・また、くろくまの滝が、もうちょっと高い視点から見えているのかな???と推測した。
そして・・・道の先も見えなければ案内板も無い。上り始めて20分を越えている。汗だくだった。喉もカラカラだ。進んだ分戻らねばならない。今日くろくまの滝の歩行・観光時間には小一時間しか取っていないのだ。予定の時間は既に過ぎている。これ以上進めて、予約してある飛行機乗れるのか?私たち。
折り返しを決めた。
第三の滝。たぶん。 |
・・・あんまりにもくたびれた同行者が、戻りながら階段を数えた。登りも交えつつ、下った階段75段。そこでさっきの分かれ道。ただくたびれて収穫無しで帰るのがくやしくて、私は左の階段を下りた。左手に、みるみる滝が見えてきた。細いが落差はあるぞ。「滝あるよっ!」と皆を呼ぶ。皆、降りる。分かれ道から141段。階段は終わる。そこから滝の全景が見えた!第三の滝である(たぶん。何しろ、案内板が無い)。2分!滝を眺め、写真に収め、戻る(141段を登る)。
あとは下るのみ。何段あるか数えながら下りる・・・が、いっぱいあるので途中でわからなくなる・・・途中で、足はカクカク、ふくらはぎ、ふるふる・・・。手すりに頼りながら・・・とほほ。
さて、「第二の滝まで650m」の道標まで、戻った!480段は絶対、あったぞ(500越えた気がするけど、わからなくなったのだ。。)!道標を見ながら、「タテ650mって書いておいてくれないと」と、冗談を言い、苦笑。
ちょっとピンボケだが、ふもとの貼り紙 |
さて、貼り紙をもう一度見る。さっき見たのは第三の滝で間違い無いが・・・最後は・・・!?私たち、第二の滝のすぐ手前まで、行ったのでない!?あの、2回目に木のスキマから見えたのは、くろくまじゃなくって、第二の滝だったのか!?なんと・・・。
この図では、そのすぐ先が破損箇所らしいので実際は第二の滝まで行けたか行けないかは不明だが、なんと・・・、も〜〜〜ちょっとだったのに、戻ってきてしまった私たちって・・・・・悔しすぎる。せめて、途中、案内板が一つでもあったなら、と悔やまれる。
あとは、くろくまの滝から戻る、なだらか〜な下り道に合流・・・するが、階段だった(−−;)。くろくまの滝までは、楽な道なので往路では気付いてすらいなかったのだ。ゆるやか〜な階段が計97段もあった事に、わらう足で通って初めて、気付いたのだった。ぜ〜〜〜んぶあわせたら、800段くらい階段上り下りしたワタシタチ。こんなにハードな予定は、無かったのだが・・・。駐車場に戻り小休止。ジュースが欲しいが自販機は熊の湯温泉まで6km車で戻らねば、無い。
我々の滞在時間は1時間35分だった。結局遊歩道は踏破していないので不明ではあるが、もしも第三の滝経由、第二の滝まで行って戻るのであっても、最低2時間はみるべきであろう。もしこれから行く人は、軍手と水筒の持参をお薦めする。
今、あらためてmapを眺めると、思う・・・。第二の滝って、くろくまの滝の上流の滝なんだよね。滝の高さ(85m)以上は登るって、どうして気がつかなかったんだろう?
第二の滝、第三の滝の存在は、現場で初耳であった。「日本の滝100選」との関係は?
帰宅後にさっそく、この滝と遊歩道について、調べてわかったことを掲載する。
「くろくまの滝は、西海岸の主要河川・赤石川の上流に注ぐ滝ノ沢に連なる十二の滝の総称。一番下流の第十二滝(高さ八五メートル)は一九九〇年、日本の滝百選に選ばれた。」
「町が造成中の第十二滝とそのすぐ上に位置する第十滝(通称・第二の滝)や第十一滝を見て回れる延長二・五キロの遊歩道が完成間近で、もう通行できる。」
★Web東奥サイト内、★東奥日報ニュース2001年10月16日より引用
(青森旅行レポートは「エピローグ・帰路」へ続く)