2003.08.02(土) | 徒歩4時間10分 | 標高2034 m |
(前半より続く)
美ヶ原高原。王ヶ頭をのぞむ。 |
12:30、美しの塔を出発した。ここからは、牧場の間の広い道をテレビ塔が並ぶ王ヶ頭に向かうのみだ。
目的地は既にずっと、見えている。ゆるやかで景色も良くて楽だ・・・が、なかなか到達しない。ちょっと距離があるのだ。そして王ヶ頭に近くなって、少し傾斜が増してくる。でもまたまた、これまで見なかった花も咲いて(ニッコウキスゲの群生がある、少し花も残っていた)、振り向いての美ヶ原高原大地の展望も良くて、さらに左手にはこれまで見えなかった谷間を挟んでの風景も開けて、良い感じだ!13:08王ヶ頭に到着した。●美しの塔〜王ヶ頭 38分
百曲り頂上園地ですでに美ヶ原高原を制した気がしていたが、ここ王ヶ頭まで来るとまた景色が新しかった。これまで来た道を見下ろしながら、達成感に酔いつつ、ベンチでしばし休憩をとる。
王ヶ頭ホテル裏手から下山開始 |
さて、王ヶ頭ホテルがある。ちょっと覗くと売店が。標高2034m、ここを逃せば記念品は買えぬと、ショッピングタイムを。思わずソフトクリーム\300にも手を伸ばす。ちなみに有料トイレ有り\100。そんなこんなでビッグな35分の休憩を楽しんでしまった。ホテル裏手に「王ヶ頭 標高2034m」の石碑。そして、ビッグな展望。記念写真を撮り、下山開始は13:45をまわっていた。
急な下山道というのでドキドキしていたが、恐れるほどではなかった。最初のうちは、ガレていて少し歩きにくかったかな。。何しろ、開けた展望が素晴らしい、そして、道端には、花、花、花である。もう、夢中できょろきょろしながら、写真を撮りながら下りた。
いつしか、樹林帯に入り、薄暗くなる。だいぶ下りてきた気がするようになる。見られる花も変わってきた。14:20。休まず来たので3分の休憩を挟んだ。
そこからものの10分で、これが「美岳荘(休業中)」というやつか?という建物に到達。パイプから冷たい水が勢い良く流れる。皆手をぬらし、5分の休憩を。最初からここで休めばよかった。
ここから8分で「砂防工事用の林道」に降り立つ。14:48。「ダテ河原と呼ばれる涸沢の砂防提がある広場」で小休止可との事だが、どこが広場かよくわからぬまま、さっき休んだばかりだし、そのまま林道を右へ歩き始めた。●王ヶ頭〜林道到達(ダテ河原?)
55分(道中8分休憩差し引き)
林道を歩く |
林道は緩やかに下りだが、既に気持ちは「下りてきた」という安堵感で溢れていた。振り向けば、はるか山の上に王ヶ頭のテレビ塔が見えた。こんなに下りてきたんだ〜
さてふと、既に20分以上林道を歩き続ける我々が居た。ダテ河原から地図目測600mくらいで林道出合という地点があって、そこで指導標に従いカラマツ林の中を下ってゆくはずだった。おかしい。気にして歩くも、左手に指導標も道らしきものも、一向に現れない。さらに時間が過ぎ、すでに指導標を見落とした事は、明白となる。
・・・車両通行の痕跡がくっきり残る下りの林道、恐らくこのまま進めば「あの一方通行の県道(バイクで何度か通ったことがある道を想像しつつ)」の途中辺りに出るだろう・・・とそのまま進めた。が、(・・・県道に出なかったら?)(・・・ずっと林道が続いたら?)遭難の二文字が、頭をよぎる。食料も水も、ほとんど底をついていた。もし、このまま暗くなったら・・・。
山の上に王ヶ頭が見える |
15:25、無事県道に出た!これで、帰れる。遭難は免れた。ここで安堵の10分の休憩を。無事で、何より。予定の正規ルートではないがいちおうデータを。●ダテ河原〜県道 林道を37分も歩いた。
あとは県道をゆるやかに登る。途中、「ここに出てくる筈だった」三城荘前の登山道入口も確認しながら・・・思ったよりは時間かからなかった。駐車場に帰ってきたのはゆっくり歩いて16:00。●県道・・25分
朝は曇り空の中出発した駐車場、この時間には鮮やかに、晴れ!朝は見えなかった、王ヶ頭のテレビ塔がはるか向こうの山の上に見えた。あんな所まで行って来たんだね、と感無量の思いだった。
この日、宿泊組は霧ヶ峰池のくるみにある「ロベンドヒュッテ」という宿に泊まった。良いお宿だったでレポートup。
安全ぽい道でも、遭難はありうる。次回は余分な食料(炎天下の持ち歩きに耐えるもの)と水、懐中電灯持参を決めました。
UV対策。高山の太陽は、すごい。・・・UV加工のドライ素材の長袖、一つ、購入しようと心に決めました。
大人一人電車で日帰りしたら? 交通費のみ 15,820円
(内訳)
電車代JR利用 新宿→松本 片道 運賃 \3,890 + 特急券 \3,020 = \6,910
バス 松本〜三城 片道 \1,000
●参考資料:るるぶ情報版 首都圏2 首都圏からのハイキング '03〜04