現地の遊歩道案内図。これ完璧。 (クリックで拡大画像アリ) |
高湯温泉街から徒歩20分程度歩けば、落差30mほどもある不動滝が拝めるというので、行ってみる事にした。片道20分とあり、ハイキングというには物足りないボリューム。遊歩道はよく整備されており、運動靴ならまぁ大丈夫と思う。でも、一部べちゃべちゃ。情報では足元は軽登山靴が推奨されており、実際に足を運んだ感想として作者も軽登山靴を推奨する。
新幹線・東北本線 福島駅西口から福島交通のバスが運行しており、「高湯温泉」までは40分。高湯温泉のどこにバス停があるかはナゾ。
最寄ICは東北自動車道 福島西IC。高湯温泉、磐梯吾妻スカイラインを目指して走る。ICから15kmくらいか。途中から山道を登っていくことになるが、県道はちゃんと対向車線の区別がある2車線の舗装道路。
※参考:今回の旅行のルートマップ。やや広域なマップだが、だいたいの道順は確認できる。
県道から花月ハイランドホテルに向けて入ったなら、
まもなく右折ポイントがある。 ちなみに直進(写真だと左)方面は花月ハイランドホテルの駐車場。 |
高湯温泉の温泉宿がちらほら見え出したら、ちょっと注意。現地での目印は花月ハイランドホテル。途中、宿は、ちらほら しか無いので過ぎちゃったかな?と不安になる。
でも、磐梯吾妻スカイラインの料金所まで来てしまわない限り大丈夫。花月ハイランドホテルへの入口は、料金所のすぐ手前に位置する。しかし、料金所が見えてしまったのなら行きすぎである。花月ハイランドホテルの入口からは、料金所はまだ見えない。
・・・この近辺の車道は、最初に掲載した、“完璧なマップ”にも図解されている部分である。花月ハイランドホテルの入口は左折で入り、わりとすぐに、不動滝へ向けて右折(写真の場所、看板あり。)する。
この右折のあとは、不安になるくらい細くて荒れた道になってくるが、ものの数百メートルで駐車場に到着する。駐車場は未舗装だが固い地面で、5-6台は充分停まれるスペースだし、転回も可能。最初に掲載した、“完璧なマップ”がお迎えしてくれる。
山道な遊歩道。 |
案内図によれば遊歩道は周回コース。駐車場から車道を渡って山道に入る、時計回りの周り方を選んだ。歩いた結果、この周り順がお薦め。
滝展望台への階段。 急でかつ、ベチャベチャ |
当日は 15:50 歩き出しだった。最初から山道っぽい遊歩道だが、特に険しいことはない。10分も歩けば、左手の林のスキマから早くも滝がチラホラ見えだす。すると、「この先階段が急ですのでご注意下さい」と書かれた、福島市が立てた看板が現れるまではすぐである。
そしてこの先がホントに急なのだが、急なだけならまだしも、当日のこの階段はベチャベチャだった。それに手すりも無い。これは滑りそうである。軽登山靴がありがたい。
階段のあとは、滝の中腹より低い位置からの展望台から滝を拝めるが、滝は想像より大きくそして勢いもある、なかなかの滝でかなり満足度が高かった。●入口〜滝の近くの展望台 17分
しかし、展望台では飽き足らず、滝つぼに向けて下りて行く。それほど危険という訳ではないが、滝つぼ近くにありがちな足場の悪さであり、この辺でもやっぱり軽登山靴でよかったと思う。
滝の近くは、風と飛沫が激しく近寄りがたい。 |
滝つぼの近くは、巻き起こる風と激しい飛沫で、近付くのは困難だった。写真で男性陣が立っている場所まで、私は行けなかった。戻ってきた彼らは飛沫でびしょ濡れだった・・・。
なかなか滝のそばを離れがたい。でも先を急ぐ身としては何度も振り向きながら滝を後にした。結局滝の近くでの滞在時間は13分。
滝上の展望台へは、登り道 |
さきほどのベチャベチャな階段を登り、周回ルートの続きを行く。この先は、登り道だ。ちょっとした山登りの気分だ。頂上?にはふたたび、不動滝の展望台がある。こちらからは、滝の全貌は見られないが、滝の上流と落ち口が眺められる。●滝つぼから、上の展望台6分。
軽いハイキングではあるが、ここで水分補給した。水筒も、持ってて良かった。
この先は、硫黄鉱山跡地を見ながら、砂利道を下りる。見下ろす福島市街の展望が良い!このみちは駐車場の前まで繋がっている。駐車場に戻ったのは16:37。●上の展望台から駐車場 7分。
駐車場風景。 |
結局徒歩正味時間は片道20分見ればお釣りがくる。でも滝は素晴らしく、滝前でもう少しゆっくりしたかった。今回は駐車場発着50分くらいだったが、1時間は欲しいところである。ちなみに、この滝見は駐車場を出て戻るまで貸切だった。
入口にある花月ハイランドホテルは、昼間は日帰り入浴もやっている。我々は寄れなかったが、時間があう方には良さそうだ。
▼リンク・・・★花月ハイランドホテル
今回の旅行では不動滝を3つ見た。実は天気の都合で訪問をやめた滝も不動滝だったので、今回は4つの不動滝めぐりの予定だった。
滝つぼの横に刻まれたお不動様 |
不動滝という名前はよく聞くけど、漠然と滝の存在や頼もしさからついた名なのかと思っていた。しかし。不動滝の近くにはたいていお不動様がいる。という事に、今更ながら気がついたのだった。滝は信仰の対象な場合が多いのだなと。
それが今回の高湯不動滝では、凄まじい場所にお不動様が刻まれていた。あの激しい滝つぼの水飛沫が絶えない場所である。私はささやかながら感動をおぼえてしまった。
小さいけど、ご訪問の際はぜひ見落とさずに拝んできてください。
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この後は、磐梯吾妻スカイラインへ。
この記事は一泊二日の「南東北編:滝と温泉めぐり」の中の一部である。