滝川渓谷の紅葉 |
大岩滝 |
ここには、いきなり、偶然来てしまった。
本当は「茨城の袋田の滝を見て月居山に登ろう」と東京から日帰りでやって来たのだが、地図上そう遠くない所に「おぼろ滝」と書いてあったので、寄ってみただけだ。
国道349で茨城の県境を越え福島県に入ったが、ものの3kmくらいかと思った「おぼろ滝」は、気配もない。代わりに「滝川渓谷遊歩道」の看板があった。看板に導かれるまま入ると、舗装路の先には立派な広い駐車場があり、しかも、広い駐車場は満車だった!平日だというのに広い駐車場が満車なのだ。駐車場の隅、遊歩道入口では売店も出ている。そ・そんなに素晴らしい所なのか?ここは???
・・・でも滝川渓谷なんて地図には載っていないよ・・・名前も知らないし・・・(^^;
滝と名乗れそうな、いい流れ |
現地案内板によると、滝川渓谷遊歩道は、通り抜け3kmの渓谷沿いの遊歩道で、我々が到着した「第一駐車場」から登りで、所要時間は2時間。全部歩いたなら、入門向けハイキング程度のボリュームになると思われる。途中で折り返した当日は、“プチハイキング”という程度だった。
渓谷には四十八滝が連続し、春は桜、カタクリ、夏は新緑、秋は紅葉、冬は滝の凍結など通年見どころ満載で、「ふくしまの遊歩道50選」の1つだそうである。頂上には「第二駐車場」があり、山頂の店 滝川の里でこだわりの十割蕎麦が食べられるそうだ。
山頂の店からこの駐車場に下りて来るタクシーも呼べるらしい。(案内看板)
遊歩道一部べちゃべちゃ |
現地案内板(写真)にはコース図とともに、滝の名前と写真が、たくさんあったが、「おぼろ滝」は、その中のひとつで「一丁目」の滝であった。・・・行きがかり上、「おぼろ滝」は、見ないといけない。
この際、山頂の店まで通り抜け、滝川渓谷を踏破したい気持ちになったが、今日の目的地は袋田の滝+月居山だ。そこまで時間は無い!・・・実際には時計と相談しながらになりそうだが、可能なら、「五丁目」の みすじの滝まで見て戻ろう!と、決めて、早足で出発した。
補足だが、入口横の出店の奥さんたちは親切だった。コースマップのコピーが用意してあり、手渡してくれた。これはとても役に立った。
(帰りに見つけたが、このコピーはトイレの前にも用意してあった。一部貰ってコースに入るべし。)
トイレは、第一駐車場と登った先の第二駐車場にあり、コース中には無いらしい。第一駐車場しか入っていないが、とても綺麗なトイレ。
これが、私を呼んだ おぼろ滝。・・・落差2mくらい?(^^; |
この日は結局、第一駐車場〜5丁目を往復してきただけなので、遊歩道の半分くらいしか歩いていない。ここに書けるのは、その区間の限定情報のみ。
ハイキングコースに入ると、道は整備されているが、いきなり深い森林の中という雰囲気で、とても空気が良い。
入口からものの5分くらいで最初のおぼろ滝が見えた。この先も、特に前半は、中小の滝の連続だ。滝は全体的に大きくはないが、皆、流れに勢いがあり、さまざまな形状の岩を落ちていくので、それなりに見応えもあり、かつ、見ていて良い気持ちになれる。
足場の悪いところもある |
足元は、軽登山靴が望ましい。たまにどろどろのところもあるし、気分はすっかり、ハイキングだ。特に前半は階段が多くて、登ったり下りたり、全体的に勾配がある。
ところで紅葉というより落ち葉が多くて、渋い色彩が続いていたので、もう紅葉は遅いのかと思っていた。
しかし、途中から日なたに出たと思ったら、いきなり山の色彩が華やかになった気がした。赤と黄色と緑の木の葉の間から青い空も見えて、文字通り紅葉真っ盛り♪高度は上げてきた筈だが、日当たりの問題で途中からの方が平均的な気温が高いのかもしれない。
個人的にお気に入りの小さな滝。 小富士滝。 ・・・真ん中の岩が小富士ちゃん? |
紅葉の陽だまり歩き。遊歩道から少し離れていた川も再び近付いて、小さな滝が現れるようになり、ゴキゲン度がupしてくる・・・が、しかし、時間が心配になってきた。そろそろ戻るか?
・・いや、でも、それでも、当初目標のみすじの滝までは、やっぱり行んだっ!と足を速めた時、目の前に現れたのが「五丁目」「みすじの滝」の看板と、思わず「やられたっ」と笑が漏れる、ちぃ〜っさな滝だった!(^▽^;
コピーの案内図のモノクロ写真と見比べても、そこにある看板からも、これは間違いなく、本日、滝川渓谷最終目的地のみすじの滝だった。でも、滝の小ささには失望しなかった。その一帯の紅葉が、実に良い雰囲気すぎたのだったのだ。おーここまで来てよかった、そう思い、すかさずUターンして走って駐車場へ戻った・・・。
●行き(登り)は写真を撮りに何度も停まりながら、移動はほとんど小走りで50分。帰りは20分かかっていない(^^;
滝川渓谷の紅葉 |
このあと結局、月居山には結局登らなかった。なぜか。
中腹?的な位置にある、「生瀬の滝の展望台」までは行った。しかし、そこに至るまで、ほぼ全部が鉄筋の階段で、いわゆる“山歩き”を楽しんでいる雰囲気ではなかったので、先へ進むのをやめたのだ。
(実は階段がきつかった。からもう嫌になった。 とか。 寄り道が過ぎて、時間が足りなくなった。 などというという理由もチョットあったけど・・・)(^^;
ぷるぷる♪ 手てづくり 刺身こんにゃく。 |
という訳で、この日、山歩きハイキングの時間を持てたのは、この滝川渓谷に迷い込んだお陰である。思いがけず滝もたくさん見られたし、紅葉も良かったし、ラッキーだった。
次回はここを目的地に、花と緑の季節に、全コース踏破するために再訪しようかナと思った。・・・
出店の売店でおみやげに買った、手作りの刺身こんにゃくが美味だった。プレーン、ゆず、青のり、にんにく
風味があって、全部試食して全部美味しかったけど、にんにくと青のりを選んで買って帰ったが、家族にも大好評。3日間楽しんだ。特ににんにくは他には無い味。売っていた奥様も親切な方でした・・・また次回も売っていますように♪(一袋1つの味2つ入り300円)
このレポートは茨城+福島:紅葉滝ドライブの一部です。
▼リンク・・・★矢祭町 ・・・滝川渓谷紹介ページあり。観光から。現地への詳細マップもあり。