「元正(西暦717 718)(二回)・聖武(西暦740)両天皇養老へ行幸の折、柏尾地内の此の滝(柏尾谷)の水を汲み、秣(馬の草)を採取し、馬に与えられたとの事から此の滝を秣滝と呼ばれています。此の地域は昔、高原台地でありましたが、約一億年前、東側に大きく西側に小さく大陥没が起き、伊勢海や牧田川地溝が出来、養老山地を形成し以後岩石、土砂が流され養老町内だけでも吉谷から小倉谷迄、11以上の谷が出来、秣滝がある柏尾谷は其の内の一つです。秣滝は標高、三四〇米・落差三四米にて千古以来絶える事ない滝水は柏尾地内に限りない恵みを与えているのです。」(現地案内板)
・・・なんかチョット文章が変だ(^^;
秣の滝は、岐阜の有名な養老の滝から、歩いていける距離にある滝である。現地付近のほとんどのイラストマップ等で「まぐさの滝」の名前は確認できるものの、道路地図では1/60,000くらいまで調べたのだがその名は無く、位置の特定は難しい。そのためか訪れる人のほとんどない、マイナーな滝である。
滝への道は、東海自然歩道と一部交わっているようだ。ハイキングコースそのもので、勾配もあるし、足場も悪いところがあるので、ライトトレッキングシューズ程度はあった方が楽。プチハイキング。滝難易度としては。・・・途中水が無い沢を渡るが、水がある時期があるなら難しいのかもしれない。
秣の滝。
養老公園までのアプローチ、養老公園との位置関係は、それぞれ 養老の滝レポートアプローチと、作者が書き込んだマップを参照。
(↑上の写真)“頼り無さそうな橋”を渡った先には誰かがつけた赤い布の目印があり、そこに、きっちり作られた階段があった!この階段を登っていくのだ。 ・・・ところで、上流に見える滝も大きくはないけど、悪くない。近寄ればそれなりに良い滝なんじゃないの?・・・と思いつつ、望遠で一枚撮って通り過ぎ、階段を登る。 |
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まぐさの滝ではないけど |
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この先は、ちょっと急で、足場も悪い登り道。トレッキングシューズで来るべきだったと後悔した。軍手もあってもいいかもしれない。・・・しかし、気をつけて登れば特に危険という程でも無い。 ここまで来れば、もう迷う心配は無い。左手の下の方には、さっきの滝の上流の流れがいくつも滝状に落ちており、どれが秣の滝かとソワソワする。 |
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急で足場も悪い登り |
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結局、道は秣の滝で終わるので見落とす心配は無い。秣の滝は、大きさも、格が違うので、一目でそれとわかる。15:18到着。 滝の近くには案内板があり、滝壺のすぐ近くにも行けるし、ちょっとウロウロできる。 たどりつけるか不安だったこともあり、最後の登りがくたびれた事もあり、滝の前での貸切の時間はいうまでも無いが最高だった。 ●砂防ダム〜秣の滝、12分 ●行きTOTAL:養老公園ふるさと会館〜秣の滝、ゆっくり少し迷いながら 50分 |
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大きさ比較。身長160cmの息子。 滝壺のすぐそばに立っている。 |
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15:39帰路につく。帰りは来た道戻り。「下り」になるのだし、知った道な訳なのだが、その割には行きとあんまり変わらないくらい時間がかかった。 16時を回る頃、山道は薄暗くなり少々不安だった。冬は16時には山を出る方が安全だ、と思った。 山を出て、行きには素通りした不老池に寄り道。100名水の菊水泉と同じ水で、冷たい綺麗な水にしか生息できない天然記念物・ハリヨという魚が生息するとの看板がある。 |
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不老池に寄り道。 |
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16:26 養老公園のふるさと会館に着いた頃には暗くなりはじめ、人も少なくなっていた。寒くもなっており、行きに寄った露店で甘酒とたこやき食べて、焼トウモロコシをかじりつつ、早足の帰路につく。 17:03 養老駅到着する頃には、すっかり暗くなっていた。 ●帰りTOTAL:秣の滝〜養老公園ふるさと会館 45分 養老駅までは、+25分くらい |
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密度の濃かった、旅の終わり。 |
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このページは「紅葉の滝めぐり関西編」の一部です。