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滝
岐阜県 養老町

秣の滝

2004.11.21(日)  難易度3  好感度A  落差33m

秣滝(まぐさたき)

「元正(西暦717 718)(二回)・聖武(西暦740)両天皇養老へ行幸の折、柏尾地内の此の滝(柏尾谷)の水を汲み、秣(馬の草)を採取し、馬に与えられたとの事から此の滝を秣滝と呼ばれています。此の地域は昔、高原台地でありましたが、約一億年前、東側に大きく西側に小さく大陥没が起き、伊勢海や牧田川地溝が出来、養老山地を形成し以後岩石、土砂が流され養老町内だけでも吉谷から小倉谷迄、11以上の谷が出来、秣滝がある柏尾谷は其の内の一つです。秣滝は標高、三四〇米・落差三四米にて千古以来絶える事ない滝水は柏尾地内に限りない恵みを与えているのです。」(現地案内板)

・・・なんかチョット文章が変だ(^^;

秣の滝は、岐阜の有名な養老の滝から、歩いていける距離にある滝である。現地付近のほとんどのイラストマップ等で「まぐさの滝」の名前は確認できるものの、道路地図では1/60,000くらいまで調べたのだがその名は無く、位置の特定は難しい。そのためか訪れる人のほとんどない、マイナーな滝である。

滝への道は、東海自然歩道と一部交わっているようだ。ハイキングコースそのもので、勾配もあるし、足場も悪いところがあるので、ライトトレッキングシューズ程度はあった方が楽。プチハイキング。滝難易度としては難易度3。・・・途中水が無い沢を渡るが、水がある時期があるなら難しいのかもしれない。

滝ギャラリー 秣の滝

 

アプローチ

養老公園までのアプローチ、養老公園との位置関係は、それぞれ滝 養老の滝レポートアプローチと、作者が書き込んだマップを参照。

ふるさと館まえ

養老公園からのアプローチ

14:27 養老公園からは、写真の「ふるさと会館」の先の坂を斜めに登る。坂の入口には「坂上る」「豆馬亭」「千歳楼」「養老館」案内板がある。

ちなみに養老駅からまっすぐここに来たなら25分くらいだろう。ふるさと会館の隣に綺麗なトイレがあるので、秣の滝に向かう前にここで済ませておくと安心。(この先トイレ無し)

ふるさと会館
 
マップ

ふるさと会館から坂を上がるとすぐ鳥居のある交差点。「豆馬亭」「千歳楼」の間の道へ進む。鳥居のすぐ脇の道は「千歳楼」の入口なので入っちゃわないように注意。

この辺から道標に現れる「柏尾」の文字。当分は「柏尾」に向けて歩いて正解。

鳥居の横にこのマップ案内板が立つ。
やや複雑な交差点が2つ続く
クリックで周辺まで含めた 拡大マップ
 
五差路

不老池という、中ノ島がある小さな池を左手に見ながら、すぐに次なる五差路。(左折すると養老の滝の「滝駐車場」。)直進方面が二股に分かれている。左側の道を選択。

五差路、車道手前から
 
秣の滝入口

五差路から1〜2分で道中右手の「旅館養老館」前を素通りし、「←秣の滝」看板がある場所に出る。看板には徒歩30分「まむしに注意」「滝付近急坂、すべりやすい」の注意書きがある・・・(^^;

ここに来る道中、左手に養老館の駐車場はあるが泊り客専用なので、駐車できそうな場所は無い。

●ふるさと会館〜「秣の滝」入口、迷いながらでも、10分

秣の滝への入口
 
たぶん正慶寺

「←秣の滝」看板から山道に入り一本道かと安心していたら、ものの5分も歩かずにまた車道に出てしまった。秣の滝の手がかりはない・・・

ここは東海自然歩道の「柏尾」への道標に従って歩くと、また山道に入れる。

(たぶん)正慶寺・・・かな?
 
ハイキングコース

山の中に入った雰囲気の薄暗い道になる。足場はよく、道もはっきりしている。この先も「柏尾」を目指して進む。

看板
流水時と降雨時の
注意を促す看板

10分ほど歩いたところで「まぐさの滝」への大きな看板があり、ほっとする。しかしその直後、川を渡るらしき看板がある。

パイプに沿って歩く
 
無水の川を渡る

“川”へ下りて行って、“川”から登る階段が向こうに見える。川・・・というには、「流水があるとき」を想像し難いような石に埋もれた“川”だった。当日は完全に無水だった。

川?
 
小さなスペース

“川”から階段を上るとそこには、小さなスペースと道標がある。右手は砂利敷きの車道「柏尾(本線)→」左手は細い山道で「←まぐさ滝」。我々の来た方向へ向けて「養老公園(本線)」とある。道標によると、養老公園からここまで0.8km、ここからまぐさの滝まで1.0km。

我々は、ここから「東海自然歩道」から外れて、左へ行く。●「秣の滝」入口からここまで、ゆっくりで15分

“川”から登ると、右手に、登ってくる車道あり
 
車道

ちなみに、右手のこの砂利敷きの車道の生え際をを特定しようとあとで調べたが、1/60,000の地図でも載っていない。東京では大きな本屋でもそれより詳しい地図は入手できなかった。ここまで車で入れたなら袋小路なので停めておいても文句出そうもないし転回スペースも充分。

右手に見える、車道。
 
山道に入る。

砂利道の車道終点のスペースから、道標に従い「まぐさ滝」方面へ、なんとなく心細い道へ入る。

山道に入る
 
川の支流のような道に入る

ものの2分くらいで、また無水の川?を渡る。川に注ぐ支流?のような、川?のような道へ登る。これでいいのかちょっと不安になる。

また無水の川を渡る
 
登り道

ものの1分後「秣の滝」への道標が現れ、ほっとする。この先、道標は、たまにある。(けど肝心の所には、無い。)川のようなジャリジャリをゆくので歩きにくい。それにけっこうな登りになってくる。

この先、川のようなジャリジャリからは逸れるが、同じ様な調子で登る。

秣の滝への道標。
このあとは、たまに不親切に道標あり。
 
砂防ダム

砂防ダムの、脇に到達する。行き止まりな気がする。

●東海自然歩道と分かれて〜砂防ダム、10分

砂防ダムが見える
 
河原を行く

砂防ダムの流れの上流に向かって、河原を進む。

道無き河原を行く
 
橋を渡る

わりとすぐ、上流にが見えてくる。あれが、まぐさの滝か??・・・期待が膨らむそのあたりで、“頼り無さそうな橋”があるので渡る。

で、ここで完全に目線はに行っているのだが、これは秣の滝ではない

正面に目線を戻すと、誰かがつけた目印が!(下の写真↓)

頼りない橋
 
目印へ進む
滝

(↑上の写真)“頼り無さそうな橋”を渡った先には誰かがつけた赤い布の目印があり、そこに、きっちり作られた階段があった!この階段を登っていくのだ。

・・・ところで、上流に見える滝も大きくはないけど、悪くない。近寄ればそれなりに良い滝なんじゃないの?・・・と思いつつ、望遠で一枚撮って通り過ぎ、階段を登る。

まぐさの滝ではないけど
 
登り道

この先は、ちょっと急で、足場も悪い登り道。トレッキングシューズで来るべきだったと後悔した。軍手もあってもいいかもしれない。・・・しかし、気をつけて登れば特に危険という程でも無い。

ここまで来れば、もう迷う心配は無い。左手の下の方には、さっきの滝の上流の流れがいくつも滝状に落ちており、どれが秣の滝かとソワソワする。

急で足場も悪い登り
 
秣の滝

結局、道は秣の滝で終わるので見落とす心配は無い。秣の滝は、大きさも、格が違うので、一目でそれとわかる。15:18到着。

滝の近くには案内板があり、滝壺のすぐ近くにも行けるし、ちょっとウロウロできる。

たどりつけるか不安だったこともあり、最後の登りがくたびれた事もあり、滝の前での貸切の時間はいうまでも無いが最高だった。

●砂防ダム〜秣の滝、12分

●行きTOTAL:養老公園ふるさと会館〜秣の滝、ゆっくり少し迷いながら 50分

++ オマケ ++  

大きさ比較。身長160cmの息子。
滝壺のすぐそばに立っている。
 
不老池

15:39帰路につく。帰りは来た道戻り。「下り」になるのだし、知った道な訳なのだが、その割には行きとあんまり変わらないくらい時間がかかった。

16時を回る頃、山道は薄暗くなり少々不安だった。冬は16時には山を出る方が安全だ、と思った。

山を出て、行きには素通りした不老池に寄り道。100名水の菊水泉と同じ水で、冷たい綺麗な水にしか生息できない天然記念物・ハリヨという魚が生息するとの看板がある。

不老池に寄り道。
 
養老駅

16:26 養老公園のふるさと会館に着いた頃には暗くなりはじめ、人も少なくなっていた。寒くもなっており、行きに寄った露店で甘酒たこやき食べて、焼トウモロコシをかじりつつ、早足の帰路につく。

17:03 養老駅到着する頃には、すっかり暗くなっていた。

●帰りTOTAL:秣の滝〜養老公園ふるさと会館 45分 養老駅までは、+25分くらい

密度の濃かった、旅の終わり。
 

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プランこのページは「紅葉の滝めぐり関西編」の一部です。

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