最上川と白糸の滝 |
「白糸の滝は青葉の隙々に落て、仙人堂、岸に臨て立。水みなぎつて舟あやうし。」
芭蕉は最上川の船から白糸の滝を眺め「奥の細道」に書き残したという。ライン下りの船と最上川と一緒に赤い鳥居と白糸の滝が写しこまれた写真は誰しも一度は目にした事があるだろう。
電車:JR陸羽西線 高屋駅からバス4分、草薙温泉。駅から2kmくらいなので徒歩でも可。
車:東北自動車道 古川ICからR47を100kmくらい西へ。日本海側からならば、山形自動車道 庄内空港ICから東へ20kmちょい。
レール&レンタカー:我々は、東京から山形新幹線で新庄駅から車を借りた。西へ約25km、当日の所要時間約40分。
R47を、最上川を右手に見ながらそろそろだ…と思いながら走っていると、川の向こうに先に赤い鳥居が目に入る。もうそこで道路右手には白糸の滝ドライブインの駐車場がある。つまり車を駐車場に入れて停めればもう、川向こうに見える。
初対面の感想は。インターネットなどで「“対岸からなので、遠くて、物足りない”」的なコメントをよく目にしていたのだが、「そうでもない」。
この駐車場を利用する |
国道を東から来ると、赤い鳥居が先に見えるので、あわててPに車を入れて見に行ったが、滝はもっと先が正面位置となるので、無駄に歩く事になった。停めるスペースがあれば、ドライブインの建物の近くに車を停めた方が良い。
駐車場に車を停め下りて、柵に張り付いて滝の正面に行こうとしても、白糸の滝ドライブインの建物も柵に張り付いているため、行き止まりで、駐車場からは、やや斜めにしか見ることができない。
という訳で白糸の滝ドライブインに入った。すると、滝の真正面の位置にテーブル席があるではありませんか。食事や飲み物などいただきながらガラス越しだが良い位置で滝が見える。特等席だ。・・・でも当日はあいにく飲食時間は無い。どうすれば滝の正面へ?
窓の外には舟下り乗船口が。入口はドライブイン内の左奥にあり窓口があるのだが、人がいなかったので勝手にドアを開けて外に出てみた。…よかったのかしら(^^;)。ドアから外に出て乗船口に下りる階段をちょっとだけ下りたなら、そこがほぼ正面位置と思われる場所に行けた。・・・想像通り真夏の訪問で樹木が茂っていたが、正面に近い位置ではちゃんと滝の表情や大きさも伺える。思ったより、良い滝見が出来た。
・・・当日はそんな感じでしたが、正しくは、いちおう窓口で一声かけて。たぶん、窓口で声かけたら入らせていただけるのではないかと思いますが。・・・
・・・もっと正しくは、この乗船口から舟に乗る!ここからの舟は、周回コースでこの場所に戻ってくる。白糸の滝にもっと近寄れる!!ちゃんと時間をあわせて行けば1時間くらいの舟旅は、ぜったい損な時間ではない。
★最上川船下り(義経ロマン観光)…白糸の滝ドライブイン発着の舟下り。
・・・今回の旅行は準備不足=情報不足で、「白糸の滝は道路から向こうを眺めるだけ」と思っていたので、全然時間を確保していなかった。・・・もっと滞在時間の予定をとっておけばよかったなぁ・・・(>_<)
もうちょっと詳細…白糸の滝ドライブイン
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舟下りしながらの白糸の滝は、もう一パターンある。★最上峡芭蕉ライン観光株式会社。
こちらは、白糸の滝を眺めながら通り過ぎる舟下りで、乗船は一駅隣の古口駅付近の「戸沢藩船番所」、下船は白糸の滝より少し先の、草薙温泉「最上川リバーポート」。
「芭蕉ライン」という名前からも芭蕉はこちらの舟で奥の細道したのではないかなどと勝手に想像するところなのだし、舟下りというからには発着所が違う方が自然なような気もするし、舟のオプションも、こちらの方が豊富なようなのだし。
ただ、発着所が違うので同じ1時間くらいの舟下りでも、車の回送サービス(有料2500円)を使わない限りは移動の時間が余計にかかる事になる。それに、白糸の滝の近くに寄れても、通り過ぎてしまうのでカメラでじっくり狙えないだろうしね。・・・実は作者は、行く前にはこちらの舟下りしか知らずに、時間などなどの都合で今回舟は断念したのだった。
最上川は富士川・球磨川と並ぶ日本三大急流のひとつだそうである。時間さえ折り合うならこちらの白糸の滝は舟下りや、すぐ近くの草薙温泉などとあわせてゆったりと味わえればなお良いと思う。
次のレポートは白糸の滝ドライブイン。
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この記事は山形+新潟
日本海側滝めぐり の一部です。
100選の七ツ滝は、高速利用で、はしごが容易にできる。