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栃木県

湯元光徳線歩道(前半)

2003.09.14(日)  初級向け  徒歩4時間  標高1740 m  眺め良し湯

前置き

この夏の関東は雨と気温の低い日が多かったのだが、9月も中旬にきて連日30度を超える猛暑が続いていた。

この9/14は、ずっと前から山梨の西沢渓谷に行こうと予定していたが、山梨の最高気温予報は34度。この真夏並みの気温予報に怯み、前日になって急遽、避暑地奥日光への目的地変更を決める。刈込湖を歩くコースは以前計画して中止になった事があったので、データは揃っていた。

 

データ

奥日光の三ツ岳の裾をぐるりと回るコースで、光徳からスタートし、山王峠を越えて山間の静かな湖・切込湖刈込湖をたずねる。最高所の標高は1740m。徒歩4時間の初級向けコース。奥日光の標高がだいたい1400mくらいなので高低差は350mくらいか??光徳〜湯元は7.7km。歩き終えた終点には日光湯元温泉のしっとり白いお湯が優しく迎えてくれる(筈である)。

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アプローチ

東武線利用で浅草から東武日光まで行き、バスで奥日光へ入る。快速電車利用で約2時間+バス約1時間半、計3時間半の大旅行。帰りまで含めてこの交通費全部日光ミニフリーパスでOK。

日光ミニフリーパスは電車往復と現地フリー区間(鉄道 下今市〜東武日光、バス 東武日光駅〜湯元温泉・光徳温泉・霧降高原)がついて、優待施設も多数有り、2日間有効。大人一人4940円。当日は朝が早いので心配で事前に問い合わせたが、電車が動いている時間であれば駅窓口で購入可との事。

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当日我々は北千住 06:30発(浅草は06:20発)東武線快速東武日光行きに乗車予定で動いた。日光ミニフリーパス購入のため北千住で一度改札を出るが、窓口がなかなか見つからず焦った。券売機の間にあるカーテン閉まっている窓口でブザーで呼んで売ってもらうのだ。無事切符を購入し、ホームに下りたのは10分前を割っており、案の定ホームには既に長い列が。しかし階段の後ろにまわるとそれでも列は短く、無事、座れた。

この電車、6両編成だが、我々が乗車したのは3両目だった。車内アナウンスで知ったのだが、前から2両東武日光行きで後ろ4両会津田島行きだという。下今市で切り離しがある。それで前の方がこんでいたのか。下今市から東武日光所要10分だ。それなら下今市までこのまま座っていって、最後の10分だけ移動して立てばよい。。。この電車、ハイキング客とゴルフ客でけっこう混雑していた。ボックスシート。トイレ付。

▼リンク・・・東武時刻表検索サービスTOBULAND内)

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下今市で移動の際、電車の進行方向一番前に乗車した。東武日光には定刻08:24到着。 改札口は進行方向一番前=我々は一番で改札を出た。ラッキー!これから1時間半も乗るバス、絶対座るゾとバス停まで走る

バス停長蛇の列
東武日光駅前 湯元温泉行きバス停

バス停では前から5人目くらいをキープ。あとからたくさんの乗客がどんどん駅から流れ出てくる。すごい、すごい行列、どんどん、伸びる・・・。これって「皆座れるの?」じゃなくって「乗れるの?」という問題では!?

08:36発湯元温泉行きバス、ほぼ定刻に到着。観光バス型の座席。ぞろぞろと乗客が乗り込む。まだまだ長〜い列をバス停に残したまま満席となる。

すると、後ろにもう一台、湯元温泉行きバスが!さすがに一時間半立って行くのはきついから、増発するのね〜、でも後続のバスに残りの全員座って乗車できたかどうかは、私の知るところではない。我々の乗車したバスは08:40、4分遅れで出発した。

いろは坂ではテープのガイド解説つき。バスの旅も悪くない。心配した渋滞もたいした事なく、いろは坂を登り中禅寺湖畔へ達した。ほぼ定刻どおりじゃないか・・・と思っていたら、大変なのはここからだった。

前日宿泊したかと思われる、たーくさんの乗客がバス停毎に待っている。とはいえ、こちとら補助席まで満席の観光バスである。補助席の利用はここまで。補助席の人は全員立ち席となり、乗れるだけ詰め込む。そしてこの先は奥日光の有名見どころが、次々バス停名に登場する。各駅停車だ。バス停のたびに「降りま〜す!」「乗ります」「もっと詰めてください」の繰り返しだ。奥の人が降りるには立っている人皆一度降りる勢いとなる。

(・・・今日の混雑は特別なのか!?それとも毎休日これをやっているのか!?もっと間口の広い奥日光だけ循環バスとか他に無いのか??)

我々の目的地、光徳温泉バス停到着は定刻を10分ほど過ぎた10時過ぎ。一時はどうなる事かと思ったけど、このくらいの遅れであればこの先吸収できるであろう。

▼リンク・・・東武線の駅からのバス時刻表TOBULAND内)

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コース

看板のマップ
湯元光徳線歩道入口にある地図アップ

光徳温泉バス停は車道から右手に少し入った場所にある。靴紐を縛りなおす。体をほぐす。現地集合の人と落ちあう。光徳温泉バス停から車道へ戻るとすぐ右手に大きな駐車場と美しいトイレがある。道中トイレが無さそうなので全員ここでトイレへ。結局、出発は10:20

車道を渡り、Y字に分かれる車道を光徳牧場へむけて左へ入る。光徳牧場を左手に見ながら車道を直進するとまたトイレがあって、実はこっちが本当に最後のトイレ。通過したので、綺麗かどうかは、ナゾ。

ハイキングコース入口
(1)湯元光徳線入口

10:25湯元光徳線歩道の入口(1)
このコースの地図(↑写真)入りの大きな案内板と、道標の看板がある。道標の看板には進行方向に向けて「山王峠2.1km」「湯元7.7km」とある。

最初のうちの階段
歩道の階段はじまる

ここから歩道は未舗装になるが、最初はほぼ平坦な歩きやすい道だ。たくさんの木の中を歩く道は森林浴気分満点。でも平坦な部分は10分くらいで階段が現れ登りが始まる。

頑張って登ればまた緩やかになる。最初はたくさんの木の中を、そして今度は大人の背くらいもある笹の道を、道中はそんなに展望が開けるではないが、いろいろ変化があり、飽きない。

笹の茂る道
背くらいある、笹の道

さっきの階段はちょっと辛かったけど、全体的には楽だった。登りではあるが、「前回の、百曲り登山道に比べたら、だいぶ楽だね(^^)」。なんたって、前回の高低差は620mだったのだ、比べたら今日は半分だし。

▼前回の初日、百曲がり登山道レポート

そんな話をしながら歩いていた、まさにその時だった。また次の階段が現れたのは。

峠下の急な階段
この段差を見て

ここからの階段はさっきまでのそれとは違い、ちょっと手強かった。段差が大きいのだ。「どっこいしょ」って登らないと登れないのだ。そんな階段がしばらく続く。(そんな・・・、今「楽だ」って言ったからって、こんな階段、出さなくっても・・・)と、用意された道をちょっと恨めしく思いつつ、けっこう脚にも体力にもくるこの階段は最後の10分チョイもの間、続くのである。ヒー。(>_<)

11:27 山王峠に到着、やった、登りのメインはこれで終わりか!?資料を読んで、この先また急な登りがあるのは知っていたけど、そんなに長い距離ではあるまい。●光徳バス停〜山王峠 約1時間

山王峠の道標
道標の柱に「山王峠」

山王峠は山頂ではないが、それなりに展望もよく、広くはないが開けるので青い空も良く見えて、とてもとても気持ちの良い場所。

ここまで来る途中も何度か足を停め小休止はとったが、ここでは木陰を見つけて15分ほどの休憩をした。

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山王帽子山(?)
山王峠を出てすぐの展望。・・・山王帽子山・・・・かな?

11:40山王峠を後にする。その先、ちょっと尾根を行く。天気が良いので周りの展望がとてもよかった。

この先下りになる。ほどなく山王林道(奥鬼怒林道)へ出るが、車道には出ないでそのまま車道の脇に続きの下り歩道が用意されている。

この先も良く整備された道で、下りの階段が用意されているが、一段一段がけっこう大きい。急な下りゆえそうならざるをえなかったとは思うのだが、ちょっと足腰にくるキツイ目の下りだ。

最初は林の中だが、だんだん右下に広い景色が開けてくる。階段を下り切った所に広がるのは涸沼(かれぬま)だ。「カレヌマ」という響きだけで覚えていた私は、沼があるのかと思っていたが、ここはただの広い原っぱだ。言われてみれば、“沼が涸れた後の窪地”のようにも見えた。・・・昔は沼だったのかな???

広くて良い景色が広がる。夏は高山植物がたくさん咲くらしい。

ところでここには、人がとてもたくさん居た。お弁当を広げる団体さんも。山王林道から下りてくれば10分でこの良い景色が拝めるのだ。だから路上駐車が何台もいたのだな・・・。

涸沼は、11:55到着だった。ゆっくり景色を堪能し、・・・ここで食事にしちゃおうか?と言いつつも、地図で等高線を見ても、ガイドブックの解説を見ても、この先は「平坦な道」、小一時間で刈込湖畔。頑張って行っちゃって湖畔で昼食にしよう!!と歩き出したのだったが・・・。●山王峠〜涸沼 15分

後半へ続く)

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