「高さ48m。銚子ヶ滝の名称の由来は、形が酒を入れる銚子に似ていることから名付けられました。安達太良連峰から流れでる清流は福島の名水30選にも選ばれています。
銚子ヶ滝及びその周辺は、豊かな自然に恵まれており、四季を通じて多くの市民や観光客が訪れ、憩いの場として親しまれています。
また、この滝は、娘を人見御供にすると滝つぼにひそむ竜神が雲を呼び雨を降らすと言われており、その昔、名主の娘が滝つぼに身を投じ、かんばつに苦しむ村人を救ったと言う物語が伝えられています。」(現地の案内板より)
銚子ヶ滝の写真up。
銚子ヶ滝は、母成(ぼなり)グリーンラインの東側に位置する。行き方だが。
「1」.母成グリーンライン内の駐車場に、車を置いて歩く方法。
「2」.料金所手前から脇道へ入って行った先に、車を置いて歩く方法。
と、2通りの行き方がある。・・・どっちから行けばいいの?と迷う事前情報。(解析してきたので文中で図解・解説する。)
遊歩道は1.4km、所要片道30分。コースは長くはないのだが、最後の300mは、かなり急な階段があり、軽登山靴と軍手の用意があった方がよいかもしれない。
銚子ヶ滝・牧場 入口看板 |
磐越西線の磐梯熱海駅から郡山石筵ふれあい牧場までバス20分。ここから歩くと、車道歩き3km(これ、けっこう登り道)+遊歩道1.4kmになるから、徒歩のボリュームが増えてしまう・・・。
遊歩道周辺道路の、感覚的マップ
参考:広域マップ
(当日の旅行のコース図だが) |
最寄ICは、磐越道の磐梯熱海ICから車10分(8kmくらい)で郡山石筵ふれあい牧場。写真の看板から右折し、牧場入口前を通過し、2〜1.5車線の綺麗な舗装道路をずんずん3km走って遊歩道入口に至る。
これは冒頭に書いた「2」番目の料金所手前から向かう道順だが、こちらの方が歩く距離が短い。
「1」番目の母成グリーンラインの途中から歩く方法だと、前述綺麗な舗装道路の最後の1kmほどを、歩く事になる。 よって、「2」番目の料金所手前から向かう道順がお薦め。
ちなみに参考までに書くなら、「1」番目の母成グリーンラインの途中の駐車場は、南側の料金所ゲートから2kmちょい北上した所にある、とある左コーナーの左手にある。駐車場は舗装でやや広めだが、トイレなどは何も無い。道路右手斜面には、「安達太良登山道入口 銚子ヶ滝入口」看板が立つ。この看板は、南から来た人向け?で、北から来ると普通には見えない。「1」番目の道順の利点は「2」番目の道順と違ってちゃんと駐車場がある事。長時間山中に滞在する人はこちらに停めるべきだろう。 (・・・あと、母成グリーンラインの料金所は南側のみ営業しているので、北からきて北へ戻る人はここに停めればお金を払う機会が無いなぁと思った。)
遊歩道入口 |
「2」番目の道順で遊歩道入口まで車で行くと、その周辺には駐車場は無い。(でも道はまだ続いていたので、ひょっとしたらもうちょっと先にはあるのかも???)
遊歩道入口看板の先は、道路が少し広くて、路上駐車や転回は可能で、すでに先客の車が数台停まっていた。滝だけ見て戻ってくるなら、ここで停めてOKっぽい。
ここまで来るとトイレは、無い。トイレは、母成グリーンラインの南側料金所のすぐ脇の駐車場にある。ためらわずに入れる状態だが、ペーパーの備え付けが無く、「流せるティシュー」を持参すると役に立つ。
最初は登り |
歩き出しは11:50だった。
遊歩道(というか登山道)全長1400mの中の、最初の200mは、登りである。・・・そんなの聞いていない(^^; 「最後の下りが急だ」という情報しか聞いていなかった。心の準備が無かったせいか、急ではないのだが、だいぶくたびれる登りだった。
これさえ登りきってしまえば(大げさ)、なだらかで楽な平らな道になる。まだ始まったばかりの新緑を楽しみながら、だらだら歩ける。
石畳 |
終盤、みちは石畳となる。わざわざ石を敷いたようだが、逆に歩きにくい。ここからときに階段を交えながら緩やかに下り始める。
ついに、という感じで、「名称銚子ヶ滝降り口約0.3km」と書かれた看板が現れ、右手に急な下り階段が始まる。そこにはベンチも置いてあり、ちょうど、へばっている人が座っており、ちょっと、ドキドキ。
急な下り。ほとんどは階段だが、ところどころ階段が無い。 (この写真の左手前、階段が無い) |
しかし、最初は下っているとはいえ、階段なので心配ない。と思っていたら、最後まで行くには、途中階段が無いところもあるし、鎖を渡した“プチ鎖場”で岩を越える部分もある。足元には注意が必要だ。
急な階段を下りる途中から、前方左手に大きな滝が見え隠れし始める。そのへんから気持ちと目線は滝に走ってしまい、足元の記憶が、イマイチ無い。・・・たぶんあんまり危険は無かったからだろう・・・(^^;到着は12:18。 ●入口〜滝(往き) 28分
岩がごろごろである。滝に近付くと軽く飛沫を浴びる。下流の流れがある。渓流沿いの岩に腰掛け、滝を眺めながらオムスビを食べると幸せになれる。
もしも滝を対岸から眺めたいなどの場合には、場所を選んで上手くやれば流れを渡れるし、現地でも数名の若い男性が渡って遊んでいたが、私はやめておいた。(婦人用の長靴を持ってきていたら渡ってみたかもしれない。今 寄ってきた達沢不動滝より容易に渡れそうだった。)(あくまでも、浅い所を選べばの話である。総合的な水量という意味では、こちらの方が多いと思う。)(あくまでも、当日あの時現在の話である。当日の状況にあわせて判断されたし。)
滝のそばの急な階段の途中の“プチ鎖場” |
現地では写真もたくさん撮り、オムスビも食べて、現地では約45分の時間を過ごした。出発は13時をチョットまわったくらい。
遊歩道にむかう舗装車道 桜が綺麗だった♪ |
急な部分は登りが、シンドイ。
・・・ そう聞いていたが、しっかり心の準備をして、ゆっくり確実に、一歩一歩進めていけば、難なく登りきれた。心の準備が大事だと、ふたたび思った。
歩きにくい石畳を過ぎれば、心地よい森林浴のお散歩気分で、車まで来た道を戻る。●滝〜入口(帰り) ちょうど30分
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銚子ヶ滝周辺は雪深い場所ではないようで、ゴールデンウィークなどは通常何の心配も無く通れるそうだが、山中にあるため冬季の訪問は念のため事前に問い合わせを。
▼問い合わせ先など関係リンク
★郡山市公式サイト。
★福島県道路公社サイト内 ★母成グリーンライン
滝への道の入口にある大きな有料設備だが、いろいろな動物に会えたりソフトクリームが食べれるようである。お子様連れには良さそうである。・・・でも、銚子ヶ滝の方は、小さいお子様連れだとちょっと危険かと思うが・・・。ちなみに、牧場の駐車場には、ペーパーつきの美しいトイレや、産直品の販売所などもある。
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このあと、福島駅経由で高湯不動滝へ向かった。次は高湯不動滝レポート。
この記事は一泊二日の「南東北編:滝と温泉めぐり」の中の一部である。