十二滝案内図 |
「12個の滝」があるので総称十二滝。・・・「一粒で12度オイシイ」滝を想像していた。
実際には・・・一段一段に名前はついているがそれぞれだとそんなには大きくはないし。上の方はよく見えないし、合格滝なんて枯れてたし(TT)(夏だから?)。・・・そんなわけで心構えとしては、「大きな段瀑を一個」を見に行くつもりで行ったほうが、Bigスケールな味わいとなる。「一まとめ」にして眺める「十二滝」は、立派そのもの。
※「十二滝」内訳。上流から。水汲滝、てんつき滝、白紙重の滝、天狗滝、雨滝、抱き帰り滝、火揚滝、蛇の滝、九の滝、10段目は3本に分かれて河原滝、芯の滝、合格滝。
電車:JR羽越本線 砂越(さごし)駅から海ケ沢行バスで30分、鹿島下車。徒歩時間が資料によってだいぶ違う。作者は車で行ったのでバス停位置は確認できなかったが、地図で見たところ鹿島地区から十二滝は2kmくらいの距離なので徒歩30分くらいでしょう、きっと。
県道から道路標識完備 |
町営十二滝駐車場 目立たない |
車:山形自動車道 酒田みなとIC or 酒田ICからいずれからも東方向へ、おおよそ30kmくらい。単純な道ではないので地図参照して県道を行くと、何kmか前から「十二滝」ときっちり標識が出て誘導してくれる。あと1.2kmの標識で右折すると道が細くなるのでドキドキするが、結局綺麗な舗装路のまま「町営十二滝駐車場(写真)」へ至る。(昭文社ツーリングマップル東北('05)P49 H5)
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我々は:ここに来る前に日本の滝100選に選ばれている最上川の白糸の滝を見てきた。白糸の滝からだと、南から20〜30km、30〜40分の距離。(工事で迂回させられたし、道は何通りか選択できる。)
参考…白糸の滝
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「十二滝1.2km→」の標識で県道から右折して、道が細くなるとまもなく、左手に「P」標識現る。道はそのまま続いているので真っ直ぐ行ってしまいそうだった。ギリギリで気づいた。よく見ると「町営 十二滝駐車場 十二滝 徒歩10分」と「P」の字の下に密かに書いてあった。隣の小さなこげ茶色の看板には「十二滝駐車場」って書いてある。
駐車場はけっこう広くて舗装。20〜30台程度。簡易トイレのようなトイレがある。水洗ではない。ペーパー無し。小さな店と東屋がある。店は「滝の茶屋」という。軽食と産直品販売だそうだが平日で営業していなかった・・・営業は4〜11月の土曜・日曜・祭日のみ。10:00〜16:00。TEL:0234-54-2430。販売機はあり、飲み物は買える。ちなみに滝に行く前に買物できるのは、ここまで。
さて、滝までは、他に道は無かった。つまり、さっきの車道の続きを行くのだ。車で行ってみようか?と、相談するも、徒歩10分なら、いっか。と車道を歩き出した。・・・ところで当日は盛夏・8月。直前に通り雨が降ってフルウェットなアスファルトの道路に照り付ける太陽。アスファルトから立ち昇る、目にハッキリ見える蒸気。といか、湯気。微妙に登り坂だったかもしれない。むちゃくちゃ蒸し暑くて苦しい車道歩き・・・。
ここまでは車、何の問題も無い。 |
5分くらい歩いた頃、空っぽの駐車スペース(5台程度?)と十分な転回スペースもある場所に至る!「十二滝案内図(このページの最初の写真)」があり、「十二滝徒歩5分」とある。ここまでは全然余裕で車で来れたじゃないの!後悔・・・。(★車の人はまず、ここまでは来てみるべし。)
この先、(写真にも写っている)奥の赤い橋を渡ると、急というほどではないが、ちょっとシンドイ程度の登り坂となる。右手道端にトイレ有り。水洗ではないがペーパー有りで、駐車場のよりキレイぽかったので利用。
この坂道の道中、車停めれば停めれる場所が2〜3箇所ある。トイレ手前には実際一台停まっていたし。最終的には、滝への遊歩道入口のカーブミラーの下にも根性出せば停められる。でも進むに従い道幅は細く転回困難になってくる雰囲気なので自信のない人は赤い橋の手前に車を停めるのが無難。(★早朝や平日なら坂道まで進入してみてもいいかも)
カーブミラーと遊歩道入口標識 |
坂の上の左カーブにカーブミラーが見えたら、その隣に標識が立っており「十二滝遊歩道」と書いてある。結局ここまで舗装車道。
高湿度の猛暑のコンディションだらだら歩いて、途中トイレにも寄ったとはいえ、結局ここまでで10分以上かかってしまっているではないか。「十二滝まで10分」じゃなくて「十二滝遊歩道入口まで10分」じゃないのか!?と不満に思った。
靴紐締めて、Go。 |
帰りに気づいたが、カーブミラーのすぐ後ろを流れる流れが十二滝の上流というか、十二滝の「水汲滝」というかそんな感じだったのだ。だから「十二滝まで10分」?・・・うーん、やっぱりちょっと納得いかない。
・・・もっと良い季節だったり、足の早い人なら、滝が見えるまで10分なのかな?ナゾだが、遊歩道へ、Go!
カエルさんとか |
ほとんどは、階段 |
さぁ、ここからは舗装道路から外れて、やや急な階段を下りる。たまに階段が無いところも歩く。我々は雨の後で植物や地面がびちょびちょのためライトトレッキングシューズで良かった。ドライコンディションであれば、普通の運動靴で十分かも。結局十二滝の高さ分の斜面を下りるのだ。時間にして3〜4分。
吊橋渡った先。展望台へ、登り道。 |
展望台から戻り、 赤い吊橋の脇から、河原〜滝つぼへいける。 |
滝前から吊橋。 河原はテーブル席もある。 |
かわいい赤い吊橋に下り付く。脇に河原へ下りる道があるが、とりあえず対岸の展望台へ行くため、赤い吊橋を渡る。左手に滝の一部が見えてくる・・・。
で、対岸は登りだ(^^;どれくらい登るんだろう、と覚悟したけど結局、ゆっくり歩いても5分かからず、展望台に至り、行き止まり。「飽海三名瀑 名勝十二滝」の看板と、天狗のイラスト入りの十二滝の図解看板がある。対岸に全貌が見える(上の方や合格滝は見えない)。展望台は広くはないので、滝を観る角度は限られる。
結局町営駐車場からだと、展望台までは20分はかかってしまった。
戻り道。赤い吊橋を渡った先から、河原へ下りる。
河原滝、芯の滝の滝つぼまで行ける。迸る飛沫が、涼しげ。合格滝は多分、展望台からは角度的に見えない。ここで僅かな「シミ」を確認した。
十二滝の下流となる河原にはテーブル席もあり、ここでオムスビしたら良いだろう。
展望台からの十二滝と、河原からの滝は印象がまったく違って、「1粒で2度」は、オイシイ思いをしたような気がした。
遊歩道帰りの登り |
帰りの遊歩道の登りは、やっぱり、しんどかったな(^^;
−ところでこの日は真夏の通り雨の雨上がりの直後。車道も遊歩道も、あらゆる生き物オンパレードだった。名も知らぬ虫、カエル、ヘビ×2匹も、カマキリも久しぶりに見たなぁ。父子は大喜びだったようである。−
帰りの車道歩きも生き物観察をしながらゆっくりではあったが、下りでもやっぱり10分以上かかった。
我々は結局、町営駐車場発着で70分近い滞在となった。60分みとけば、慌てずに済む滝見が出来るのではないかと思うし、混雑時でなければ橋の手前の駐車スペース利用で時間短縮されたし。
そういえば、真夏の当日の駐車場は、あぶ?ハエ?が、ぶんぶん飛び回っていて、車に入ってしまうのでなかなか乗り込めなかった。結局何匹か入ってしまったが、仕方なく走り出し、しばらく車中では戦いが続いた・・・(--;
★酒田市 問い合わせ…平田総合支所産業課 TEL 0234-52-3111
次のレポートは七ツ滝。
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この記事は山形+新潟
日本海側滝めぐり の一部です。