2004.11.03(祭) | 徒歩2時間20分 | 標高759m |
当日のルート |
今年の作者は、ベストシーズンのほとんどを机に向かって過ごしてしまった。体力は落ちきっている。
復活第一弾の目的は、足を慣らす事。・・・と思いつつ、滝が見たいとか、紅葉が見たいとか、温泉入りたいとか、欲望は果てしなく、なかなか目的地が決まらない。やっと構想が固まったのは前日の夜だった。
滝にも寄れて登山ぽい所。「矢倉沢→矢倉岳登山→地蔵堂(→夕日の滝)」というコースが以前に予定を立てつつ未訪問のままだ。でも、今いきなり高低差620mは、無理無理無理・・・(>_<)
・・・ という訳で、地蔵堂発着で、その中腹?的な高さにある足柄峠だけ往復してくる事にした。万葉ハイキングコースなる道筋が地図に記されている。帰りは足柄古道を通る。地蔵堂の標高410m、足柄峠の標高759m。高低差約350mくらい、距離は地図目測で5kmくらいかな?これなら入門向け、徒歩2時間半は無さそうだ。・・・きっと私でも大丈夫(^^;
このルート付近には見当たらないため、今回温泉は、あきらめる。(-_-)
しか〜し、足柄峠なら富士山が綺麗に見えるかもしれない♪ 行ってみたかった、夕日の滝♪ 紅葉始まっているかな♪ 美味しいと評判の地蔵堂のうどん♪ アイスも美味しいと聞いた♪ おおっ 充分、楽しみ♪♪
小田急線 で 新松田へ(新宿〜新松田 急行利用 約1時間30分、750円)。
新松田から箱根登山バスで地蔵堂(所要約40分、640円)。
(今回の利用交通機関) | |||||||
根津 | 06:25 | → | (千代田線) | → | 代々木上原 | 06:50 | \230 |
代々木上原 | 06:55 | → | (小田急線) | → | 新松田 | 08:09 | \700 |
新松田駅 | 08:25 | → | (箱根登山バス) | → | 地蔵堂 | 09:03 | \640 |
新松田駅は、北口に出る。トイレは、北口方面の階段を下りた所で、女性用は4つ個室がある(もちろん水洗ペーパー有り)が、10人くらいの行列が。駅に着いたらまずトイレに向かうべきだ。
バス停は、改札を出て左手に1,2,3番乗り場が並び、1番には登山姿の人の長い行列ができていた。しかし、こちらは「富士急行」、1番は丹沢方面行きのバスが入ってきた。我々の乗車する「箱根登山バス」は、改札から正面に、1番乗り場1つだけ有り、バスは既に停車していた。そろそろ紅葉が始まるか、というこの時期、新松田からのバスは座れなかった。
★箱根登山鉄道 ・・・バス時刻表はここから。
ちなみに新松田駅前にはタクシー乗り場もあり、3台くらい並んでいた。'01-'02るるぶ情報版によると、矢倉沢までなら3500円ほど。
地蔵堂バス停&乗ってきたバス 写真後方 に聳える のが矢倉岳 |
入口道標は「万葉ファミリーコース」とある |
坂を下りて右、そしてすぐUターンする形で 山へ入る |
地蔵堂には09:00到着。現地にもハイキングマップの看板が立つが、古くてかすれていて役にたたない。コース上も案内板は多いが、資料は持参すべし。靴紐を締めなおし、よく地図を確かめて歩き始めたのは09:08。
地蔵堂バス停から見下ろす形で駐車場があり、その奥にトイレも見える。個室は2つ、綺麗な水洗トイレ、ペーパーもあり。だが、トイレは駐車場の奥なのでバス停からは行って戻る事になる。バス利用の場合は新松田駅で済ませてきた方が合理的。
:地蔵堂附近図解有り。(夕日の滝レポート)
さて、お目当てのハイキングコースへは、県道へ戻り万葉うどんの脇の細い道を下る。すぐに細い道に出るので右へ。そしてすぐ大きな木のふもとをUターンする形で車道の外へ下りていく(道標も有り)。
小さな橋を渡って、ほっとする畑風景を左右に見ながら、すぐに裏山風の道にさしかかる。
いきなり登り |
するといきなり、“登山道”に早変り(^^;
等高線から(最初はちょっと登るなぁ)とは思っていたけど、それでも、けっこうな登り具合。しかし、10分もかからずにこの急な登りは終わる。やや開けた茶畑があり、皆、上着を脱いだ。
ここからは、楽ちんの、広くて綺麗な尾根道歩き。これぞ“ファミリー向けハイキングコース”。最初に山伏平への道を分けたあとはほぼ一本道、案内板も多く不安も無い。ずっと「万葉公園」をめざす。道中、紅葉もちらほら。たまに矢倉岳も見える。
中間は楽で広い尾根道歩きがほとんど。 道標も多い。 |
「あずま屋」から先。 木の根が丸出しでどこが道だかわからない。 |
この登りは急だ。 |
ゆっくりだらだら歩いて25分、あずま屋に到着。屋根付きで椅子、テーブルがある。多分地図に書いてあるやつだろう。現地に地図もある。ここから、あと25分とある。・・・地図に書かれたこの先の道が、微妙にジグザグしているのが気になった・・・。
「気になった」のは気のせいではなかった。ここからは風景が一変した。今までは明らかに切り開かれた「道」を歩いていたのだが、林の中に迷い込んだような気分になった。
林の地面は木の根っこが這っており、どれが道だか判らない。・・・しかしたまに「万葉公園」を指す道標があるので、間違いではないらしい。
そして地形は、手を使うほどではないし、木の根が固いので足場もシッカリしているのだが、けっこう急な登りとなる。久しぶりの私などは、ゆっくり登ってもくたびれて、何度も立ち止まりながら進めるほどだった。・・・振り向いて下りを見下ろすと、これは下りは、チョット怖いかもよ(^^;
たまに「万葉公園」を指す道標が見えなくなり不安になるが、少し登ればどこかに見える。道らしいものがあるようには見えない。どこでもいいから上りやすい所を登れということらしい。
終盤が近くなると、踏み跡か?という程度の、道らしきものが現れる。うたがいつつそれをたどるが、途中で、これはなだらかに標高を上げる道だと認識する。勾配がさっきまでに比べて格段に楽になったと思う。
万葉公園 と 矢倉岳 方面を分ける道標があり、ようやく、平らな道につきあたる。やれやれ。あずま屋から30分かかってしまった。10:20だった。
足柄万葉公園 万葉集の歌碑・看板がたくさん |
つきあたった道を左へ。ここから平らな道になる。この道の右側の丘?(←たいした高さではない)一帯が万葉公園らしい。登り下りできる道がいくつかある。
丘の上は少しだけ広くて、万葉集の歌碑、看板が、あちこちにある。あずま屋もあり、「展望が開ける」というほどではないが、矢倉岳と周りの稜線も少しは眺められ、紅葉とススキも色を添え、芝生と陽だまりが心地よい。ちょっとだけど、こんな季節に、花も咲いていた。そして何より、(たいした場所でない(ような気がする)せいか)人が居ない(^^;) お茶飲んだり、万葉集の看板を読んだり、写真を撮ったり、結局県道に出るまで20分もウロウロしてしまった。丘へ登らずまっすぐ抜ければ、たいした距離ではないはずだ。
急カーブの車道に至るが、ここは(車道には出ても、未舗装の道をそのまま進んでも)右へ登れば、また万葉公園の続きに至る(※ここは、道標が無い)。そして今度は右手についに富士山が見える!あっ、でも雲に隠れてチラっとしか見えない(;_;) 雲が流れているので少し待ったけど、結局ちゃんとした富士山の姿は拝めなかった・・・
県境の看板が目印 |
11:03、足柄峠の説明板なども見つつ、万葉公園をあとにして、車道へ出て直進す。車道に出てすぐの所、道路右手に小さなPスペースとトイレがある。個室は1つで水洗でないが、ペーパーはあった。・・・次があるなら次にしようかな、という感じ。
車道を3分も歩けば、県境の看板が目立つ。この看板のふもとに足柄古道の入口の道標があった。万葉公園でゆっくりしすぎた我々は、昼前に地蔵堂に到着すべく、急ぎ足で足柄古道へ入った・・・けど。
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これは、帰ってきて地図を見て気付いたことだが、我々は足柄峠を見落とした(--;
ここを直進すれば、このすぐ先に、足柄峠、聖天堂、関所跡、足柄城址公園などが存在することが地図に記されていた。行って、見て、そして戻るべきだったのだ。見落としていた・・・ (>_<) ・・・富士山がもっと綺麗に見えたかもしれない。いやいや、見えたとしても、どうせ雲が多くてダメだったさ。と自分に言い聞かせつつ、やっぱり前日夜に決めた即席コースだと、こういう失敗があるんだなぁ。と、事前の調査不足を悔やむ。・・・また次回に!
(追記)
※翌月12/23 足柄峠周辺を確認してきた。レポートは矢倉岳(後半)レポート。
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足柄古道。前半石畳が多い。 |
良く見たら看板が落ちていた。 直せなかったので、また 落としてきた。 |
車道から何度も出入りする。 |
11:08、足柄古道に入った。まもなく足柄明神跡があり一瞬展望がひらけるが、その先はひたすら下り。最初のうちは石畳の道。こういう下りはヒザにくる・・・。しかし石畳は最初のうちだけだ。
さて全般に言うなら、この足柄古道は、わかりにくい。分かれ道も何度かあるが、道標が朽ちて無くなっている場所もある。足柄古道は、車道と交差しながら進むため、何度も車道を歩く場面がある。この車道は、急勾配の厳しいヘアピンカーブの連続で、見通しが悪い、運転技術やマシンパワーが試される道である。・・・車に注意が必要だ。
途中、見晴台バス停がある。が、その名にひかれて道を渡って見晴台バス停(屋根と地図と案内板らしきものあり)に寄ってみたけど、特筆すべきものは無かったので、無視すべし。次の古道入口は道を渡らない。道を渡った先の見晴台バス停からふたたび戻るのは、ちょうどU字カーブのイン側で見通し極悪、危険を感じた。
後半は、やや急な山道 |
足柄古道は、後半はやや急な“普通の山道”になる。道はシッカリしており、急なところは階段状になっていたり、木の根や石で足場もあり、特に危険や問題は無い。
・・・車道歩きが続いていた。やや勾配のあるアスファルトは、しっとりウェットで、車に踏まれた濡れ落ち葉がまぶされ、足元が滑る。車も来るので、怖かった。・・・今度は足柄古道の道標がなかなか無いなぁ、と思っていたら、どうやら出口らしい向きの道標を見つけた。一区間(?)見落として車道を来てしまったのか?それともこの先の入口だったのか?
この先は車道を歩き続ける事になった。勾配もほとんど無くなり、「相の川橋」バス停に至る。地図で確認すると足柄峠からあと 1/3 くらいの位置に見えるが、この先は平らな舗装の県道歩きのみだったので短く感じた。左手にずっと、矢倉岳が見えた。周りにさえぎるものが何も無い。見晴らしよさそうである。「次は登ってやるからな」と何度か遠吠えするうちに地蔵堂に戻る。11:56着。ちなみに足柄古道自体は、地蔵堂付近で終わる事は無くもっと麓の方まで続く。
お目当ての万葉うどんで、うどんを味わい、食後には夕日の滝を見に行って戻り、予定より早い、地蔵堂 13:52発のバスで帰路についた。地蔵堂バス停はおやきが名物で、バスを待ちながら食べないといけないらしいが、この時間だとまだ焼き始めたところで、今回は買えなかった。
自宅には16:40過ぎには到着、早く帰宅できると、後が楽だ。。。
(この日のコースタイム) | |
地蔵堂〜(万葉ハイキングコース)〜足柄万葉公園 | 約70分 |
足柄万葉公園をゆ〜〜っくり渡り、足柄峠・足柄古道入口まで (まっすぐ行けば15分くらいか??) |
約50分 |
足柄峠〜(足柄古道と県道)〜地蔵堂 | 約50分 |
「万葉ハイキングコース」は、手元に何冊かある資料では、地図に道筋は記されていても、どこにも詳しい情報が無かった。インターネットや現地情報では「ファミリーコース」「入門向け」が強調される。
しかし、これは山を一個登って下りてくるのに比べればたしかにそうだとは思うが、ホンモノの素人には、ややキツイコースだと思う。あくまでも、「お散歩」ではなく、「山歩き」のつもりで、出かけるべし。
▼この日の関連ページ
昼食の万葉うどん。
▼リンク・・・★南足柄市 ・・・観光情報少しあり。